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誰よりも熱く時代を駆け抜けた男がいた。その名はマイケル・コリンズ。
MICHAEL COLLINS <Story> 今なお、北アイルランドをめぐってイギリスと争い続ける非合法のテロ組織IRA。なぜIRAが再三テロ活動を続けているのか、そもそも北アイルランドの存在は?この映画を観終わったあと、すべてが一本の線に。それと同時に、地元アイルランドの伝説的ヒーロー“独立運動の闘士マイケル・コリンズ”の31年の激動の人生もまた、白日の下明らかにされる。本年度アカデミー賞最有力候補の呼び声も高い、アイルランド出身ニール・ジョーダン監督の渾身の感動大作だ。 12世紀に始まるイギリスのアイルランド支配。1916年、アイルランド革命軍は“イースター蜂起”と呼ばれる武装蜂起を決行。しかし、イギリス軍の強力な軍備力に革命軍は降伏を余儀なくされ、指導者イーモン・デ・ヴァレラ(アラン・リックマン)は投獄の身に。マイケル・コリンズ(リーアム・ニーソン)は親友ハリー(エイダン・クイン)と共に“アイルランド義勇軍”を率い、イギリス軍に奇襲攻撃をかけ独立運動のリーダー的存在となってゆく。そんな二人を見守るキティ(ジュリア・ロバーツ)。コリンズの手引きでヴァレラ奪還は成功し、謀報員ネッド・ブロイ(スティーブン・レイ)の協力も加わりアイルランドは数百年ぶりの支配権を取り戻そうとしてしていたが……。 <Close-up> 独立運動のヒーローとして国民の人気を集め、過激な武闘派として知られるマイケル・コリンズ。しかし、現実主義者の彼は、武力による抵抗運動の限界を誰よりも自覚し、解決策を模索していた。映画の中でも、コリンズ扮するリーアム・ニーソンが「条約をのむか戦争かだ。戦争はいやだ」「疲れた。もう引退したいよ」などと、度々ボヤいてみせ、人間味溢れるコリンズ像を垣間見せている。また、コリンズとハリー、この二人が想いを寄せるキティを演じているのは、紅一点のジュリア・ロバーツ。彼女の抑えた演技は、母のような懐の深さを感じさせ、波乱に満ちたコリンズの人生の中の“心の安息所”というべき存在を印象づけた。また、コリンズの恩師でもあり、自らの政治キャリアに固執しコリンズと対立するデ・ヴァレラを憎々しく演じるのはアラン・リックマン。あくまで劇画チックに敵役を演じ、リーアム・ニーソンを引き立てる余裕はベテランならではのものだ。 <Cast> マイケル・コリンズ:リーアム・ニーソン
(1952年6月7日、アイルランド生まれ。名門劇団“リリック・プレイヤーズ・シアター”に参加し舞台俳優として活躍。80年スタインベック原作の舞台「二十日鼠と人間」に出演中、ジョン・ブアマン監督に見出され「エクスカリバー」(81) で映画デビユー。93年、スピルバーグ監督「シンドラーのリスト」でタイトルロールを演じ、ゴールデン・グローブ主演男優賞受賞。一躍注目を浴びる。他にジョデイ・フォスター共演「ネル」(95)、「ロブロイ ロマンに生きた男」(95) など。本作でべネチア映画祭最優秀主演男優賞受賞に輝く)
ハリー・ボーランド:エイダン・クイン
(1959年3月8日、シカゴ生まれ。高校卒業後アイルランドへ渡り演劇を学び、シカゴへ戻り舞台デビュー。映画デビューは84年の「俺たちの明日」。以来「マドンナのスーザンを探して」(85)、「ミッション」(86) などに出演。「レジェンド・オブ・フォール」(95) の弟のフィアンセに想いを寄せる長男役や、「月下の恋」 (97) で美しい幽霊と愛し合う役など、抑えたキャラクターのイメージが強い)
ネッド・ブロイ:スティーブン・レイ
(1943年10月31日、ベルファスト生まれ。ニール・ジョーダン監督作品の常連。「クライング・ゲーム」(92) ではアカデミー主演男優賞にノミネートされ、一躍メジャーに。以来、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(94) 「プレタポルテ」(94) などに出演。本作ではコリンズが最も信頼を置く謀報員役を個性的に演じている)
イーモン・デ・ヴァレラ:アラン・リックマン
(1950年、ロンドン生まれ。英演劇・映画界でトップクラスの実力を誇る演技派。「ダイ・ハード」(88) での敵役で、一般にもその名が知られるように。「ロビン・フッド」(91) 「いつか晴れた日に」(95) など、幅広い役柄をこなす)
キティ・カーナン:ジュリア・ロバーツ
(1967年10月25日、ジョージア州生まれ。「ミスティック・ピザ」(88) で注目され、「マグノリアの花たち」(89) でアカデミー賞に初ノミネートされる。続く「プリティ・ウーマン」(90) が大ヒット、ハリウッド最高額のギャラを提示される人気女優に。一時期、離婚や異性問題でゴシップ紙の格好の餌食となっていたが、最近では「愛に迷った時」(95) の夫の浮気に悩む主婦役をはじめ、「ジキル&ハイド」(95) と着実に演技の幅を広げている。ウディ・アレン監督「EVERYONE SAYS I LOVE YOU」、「MY BEST FRIEND’S WEDDING」が97年公開予定)
<Staff> 監督・脚本/ニール・ジョーダン 製作/スティーブン・ウーリー 撮影/クリス・メンゲス 美術/アンソニー・プラット 音楽/エリオット・ゴールデンサル (1996年/アメリカ映画/2時間13分)
初回作成:2007/03/14 最終更新:2007/08/21
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